幻の切手はレジスタンス

こんにちは。今林縁子です。
今回はオリジナル物品販売の切手デザイン製作についてお話します。
母校の懐かしい校舎、思い出深い風景、福高生の矜持たる校章。
それらを織り込んだオリジナルデザインの切手。
送るほうはさりげなく真心を切手に託し、送られたほうははっと昔を懐かしむような、そんな切手を作りたいと思う気持ちからデザインを担当させていただきました。
ただ校舎や校章をそのまま切手に起こすのではなく、デザインとしても素敵なものを作りたいからちょっとがんばってしまいました。
思いついたデザインをフェイスブックに投稿して、同じ四十九回生の意見を聞きつつ、よりよいものをと吟味に吟味を重ねてまいりました。
具体的にいうと食うや食わずで不眠不休でしまいにはモニタ眺めるだけで吐きそうになるくらいデザインに熱中してしまいました。
これはわたしの悪い癖でもあるのですが、なにかに熱中すると頭の中では「鉄は熱いうちに打て」という諺だけがリフレインする状態になってしまうのですね。まあ悪い癖ではあるものの、よいものを短時間で作り上げるには最適な性質だと思ってます。確実に寿命的ななにかを削ってますが…。
まあその…手前味噌でなんですが、そんな不健康な日々をすごした結果、自分でもよい出来だと思うデザインが三種出来上がったわけですね。
三種…でございます。
サイトの物販コーナーを覗いてみたらお分かりかとは存じますが。
現在販売している切手は二種。
こちらのデザインとなっております。

石造りの重々しい質感が校舎の伝統を感じさせ、紺碧の空に淡く鶴を散らしたデザイン(印刷の関係で鶴が分かりづらくなってしまいましたが)
そしてあでやかな中にも凛然と、福高女子のたたずまいを表現した校章のデザイン。
…。
では、福高男子のたたずまいを表現したデザインは?
博多っ子の心意気とすがすがしい清流をイメージしたデザインは、残念ながら没となってしまいました。没といいますのは要するにとある方面から不許可とのことでして…。
詳しい経緯とかはもう生々しいので省くのですよ。
けれど絵師、それでヘソを曲げてしまいました。
そんな些事に拘泥して主義主張を変えない自分が、結局自分を否定するとある方面の理屈と大差ないことに気づいたのでぼちぼち開き直ってこうして切手の話などできるくらいにはなりました。
といいつつも、記事読み返すと吹っ切れてない感がぬぐえないですね。
そんなわけでございますからして、こうして二種類のデザインをみなさまのお目にかけることができたといのはもうある意味ひとつの奇跡ではないかと。
失われたひとつを嘆くのではなく、失われなかったふたつを寿ぐこころもちでここにご紹介しましたオリジナルデザイン切手二種、総会にて、もしくはサイトからもご購入いただけます。
お気に止め、お買い上げいただけましたら幸いでございます。
没になったデザインは、幻の切手として心の底に封印いたしますことが、作り手のささやかながらレジスタンスにございます。
ご理解賜りますよう伏してお願い申し上げます。
ところで関係ないけれど、作り手が作品をアピールするのはとても面映くて難しいと思います。逆に拷問だと思います。
もっと関係ないですけど、箸置きの記事からこれを読んで、これ書いてるひと芸術家?とか誤解されそうな気がしますが申し訳ありません素人です。
とりとめがなくなったところでこれにて失礼いたします。
お次は箸置きのお話でまたおあいしましょう。